Palermo"B"log

2013/11/24

首位に浮上したけど特別良いって訳ではないらしい

ああ、そろそろ夏の移籍をまとめなきゃ…って思いつつも放置してて、
9月は新加入選手を要チェックやと考えるも国外逃亡したりしていて、
10月にはパソコンにDV加えたら起動しなくなってしまったりして(もう直すの諦めた)、
気づけば私の大嫌いな冬が近づいていました。

PCが使えず暇だったので初イタリア語検定に挑戦してみました。3級。

おパンツの国ならではの問題も
この言語から暫く遠ざかっている状態で臨んだらまるでわかりませんでした。『寝坊して慌てて家を出たら知人に話しかけられて、そのせいでバス逃して遅刻した』という感じの4コマ漫画を80~100語の文章にする書き取り問題ではまず過去形の使い方とか文と文を繋ぐ術がわからなかったので淡々と出来事を一つずつ現在形で記したら30語。そこで、「彼はユベンティーノ、この知人はミラニスタ。二人は昨日の両チームの対戦の話で盛り上がった。彼はダビド・トレゼゲが大好きで…」とか適当に盛ってみたら全部書き終えてなかったけど20点もらえた!この勢いで春は準2級目指してがんばります。

ところでシチリアのサッカークラブはいつの間にか情熱的情熱監督の首が吹っ飛んでいて驚きました。ガットゥーゾの後は間違いなくコリーニ帰還だと思っていたのに、イアキーニだってのもなんだかなあ…。でも一応、なんだかんだで首位に浮上したとか。北アイルランド人のデカイFWがなんか良いらしいですよ。PCは依然故障中だけど回線が劇的に改善したので、クリスマス休暇入ったら本気出す。

ちなみにスカッドはおおまかにこんな感じらしいです。
GK:出戻りウイカニ出番なし
DF:みんな均等に出場機会もらえるくらい残念
MF:なんだかんだでバレート頼り。フランスからきたN'gyoyiって奴が(悪い意味で)すげえ。
AMF:みんな均等に出番与えられるくらいには良くも悪くもない
FW:エルナンデスと新入りLaffertyのコンビがイイ。19歳Belotiが天才

2013/08/18

Palermo - Hellas Verona: 0-1 (TIM Cup)

(これまでのあらすじ)
新シーズン緒戦となったTIMカップ2回戦、新入り Laffertyらの活躍でCremoneseを倒した桃軍は3回戦でSerie A新規昇格組のHellas Veronaと対戦することに。Donati、Jankovic、Toniという3人のex擁するVeronaは夏のメルカートでも順調に補強を進めており、今や格上と呼ぶべき存在。思い返してみれば昨シーズンもやはり2回戦でCremoneseを下した我が軍に立ちはだかったのはVeronaで、この時は7分に先制しておきながらまさかの逆転負け。その後の低調なカンピオナートの象徴ともいうべき初陣であった。

当時のメンバーの一人にしてこの日初めてキャプテンマークを巻く Pisanoを中心にリベンジに萌える桃軍の面々であったが、そこに昨季Veronaに期限付き移籍していたBacinovicが…

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新生 Palermoがヤフーのトップページを飾った記念すべき瞬間

Palermo - Hellas Verona : 0-1 (前半0-1)
37' Toni 0-1

Palermo(4-2-3-1): Sorrentino; Pisano, Terzi, Andelkovic, Daprela; Bolzoni, Ngoyi; Lores, Dybala, Sanseverino ; Lafferty.

【交代】
26’ Bacinovic(⇔ Bolzoni)、46' Hernandez(⇔Sanseverino)、66' Vazquez(⇔Ngoyi)
観衆:14387人
退場:92' Bacinovic(警告2枚目)

Gennaro Gattuso 監督はCremonese戦に続いて4-2-3-1システムを採用。左サイドはAlen Stevanovicに代わり19歳のGiulio Sanseverinoが入った。生え抜きのトレクアルティスタは監督の現役時代と異なり運動量の少なさが課題と指摘されているが、今のところなかなか気に入られている様子。対するVeronaはCaciaとToniが最前線でゴールを狙う3-5-2システム。

前半はややPalermoよりの展開。 攻撃陣を牽引したのは若いDybala。しかし、早い時間から幾度と無く相手ゴールキーパー Rafaelを脅かしながらもポストに嫌われるなどして得点には至らず。一方のVeronaは37分、MartinhoのクロスにLuca Toniが頭で合わせ、この試合最初の枠内シュートでリードするというラッキーな展開で試合を折り返した。

後半、Gattusoはエース Hernandezを投入し、DybalaとLoresが両サイドを務める4-4-2システムに変更した。狙い通り両翼が相手3バックの裏を突き続々と決定機を生み出す桃軍だが、またもポストに阻まれるなど不運が続く。70分前後においては、サイドから突破を図ったLores へのエリア内でのファウルと、セットプレーでの相手ディフェンダーのハンドの二つの出来事が見逃され、Gattusoはこれらの判定に対する異議で退席させられた。Palermoは監督がベンチから居なくなった後も攻め続けたが、Rafaelの活躍もあり最後までゴールネットを揺らせず。今年も3回戦で姿を消した。

ただ、3回戦敗退は物足りない結果とはいえ、内容に関しては及第点と言えそう。個人ではKyle Lafferty、Ignacio Lores Varela、Eros Pisanoの3人は良いサプライズだと思います。Laffertyは長身だけどひたすらボールを待つタイプではなく、自分で動くことも出来る選手のよう。懸念とされている得点力もSerie Bではさほど苦しむことは無い…事を期待したい。Pisanoは昨シーズンの不振から脱したようで、(キャンプでは人手不足の左をやらされていた)右サイドでこの調子が続くなら負傷離脱中のMorganellaは暫く我慢の時期が続くかもしれない。プレースタイル的にも長身のLaffertyにボールを供給する役割ならPisanoの方が相応しいかも。

来週はいよいよカンピオナート開幕。それまでにもう少しだけメルカートでの動きもあるだろうか。背番号がない人たちとSorrentino以外ではBacinovicとVazquezにはチームを去る可能性がありそうですが、中盤の代役の名前が全く挙がっていないのがやや不安。Gattusoの「中盤に求めるのは守備力と運動量だけ、パス能力は不要」という考えからして、Migliaccioが残ってくれていれば、と思うのだけど…。


―Gennaro Gattuso(試合後)

「相手が攻撃時に深い位置から放り込んでくることは分かっていた。(失点時、)Pisanoがクロスに大して”鶏がつつくような”軽い対応だったのは残念。彼らは放り込みという賭けを繰り返していただけで、我々は不運だった。しかしパフォーマンスと試合への熱意は依然として良いものだったと思うし、新シーズンの始まりとしては上出来だ。土曜日の開幕戦では就任初日に宣言した「シャツを汗だくにする」「この美しい場所に興奮を取り戻す」というモットーを胸に戦いたい。個人的には問題は特に無い。あるのはクラブに求められた目標と結果を達成することだけ。チームを去る日まで、金ではなく情熱のために仕事に取り組むつもりだ。

中盤にはこれまでのところNgoyiとBolzoniを起用することが多いな。Bacinovicもチームに良い影響をもたらせる選手だが、現在のシステムからして中盤にはより多くのエリアをカバーできる(走力のある)選手を使いたいんだ。今日はVazquezも他のポジションで使ったが、それはVazquezはドリブルという唯一無二の個性を持っていたから。Strunaをボランチとして投入する可能性もあった。彼のカバー能力は気に入っている。」

2013/08/10

Munoz不在 緒戦を前にGattusoのコメント



Palermoは明日、Coppa ItaliaでCremoneseと対戦する。新監督 Gennaro Gattusoの初采配を前に、チームはプレシーズンで一貫して採用してきた4-2-3-1のシステムをテスト。守備陣はEzequiel Munozが負傷しており、Claudio TerziとSinisa Andelkovicの新入コンビがコンビを組むことになりそうで、ワントップもエース Abel Hernandezではなくやはり新入りのKyle Laffertyの先発が予想される。196cmの大型アタッカーは今のところ「得点力は低い」という前評判を良い意味で裏切っており、これらニューカマーが新天地でどのようなスタートを切るか。LP1のチームを相手に、リーグ戦開幕に向けた良いテストの機会となるだろう。

試合前日記者会見にて、Gattusoは主にプレシーズンでのチームのフィーリングを説明。まだまだ改善の余地があると考えているようだ。以下はその大まかな和訳。

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「準備は出来ていて当然。チームが私や仲間が思い描いていた理想の形でないのは特別珍しい事ではないし、それでも明日良い仕事ができるという自覚を持っている。このチームは素晴らしいゲームをできる。ムードという面においては、明日の試合はチームや街が自信を持つために非常に重要なものとなるだろう。内容よりも勝ってスタートすることが何より大事だ。

これを言わないのは偽善だと思うのだが、現役時代はこういう時、監督の緊迫感は(自分たち選手とは)まるで違うと感じていたものだ。我々は30人もの選手とスタッフを抱えているがね。もちろんスタッフは自分の仕事を軽減してくれているし、その働きぶりに満足してはいるが。試合について思うことは沢山ある。目を閉じて考えるのは試合において起こり得るあらゆる困難のこと。選手の時もいつもこうしていたし、様々な感情が入り混じるのは否定すべきものではない。ただしピッチでは選手たちの事を考えるべきだが。自分は落ち着いているし、チームがうまくやれると確信している。

レンツォ・バルベーラの観衆の前で初めてトレーニングした時は、自分も靴を履いてプレーしたいと思ったよ。あの状況で興奮しない人はいないだろう。ただ選手たちには今季、人々が彼らの口と我々の口の間にナイフを持っていることをよく理解しておけと伝えてある。火曜日の初練習での雰囲気や掲げられたバナー。それはこの街にとっての新しい熱意なのだと思いたいところだし、実際この街はそういった情熱に溢れているが、近年のチームへの称賛がそれについてだけなのはあまり喜ばしい事ではない。私には情熱と、仕事への意欲がある。我々を見た人は皆、我々のやり方が分かったはず。自分はチームに多くをもたらしたと考えているが、チームと街は一枚岩であるべきで、そのためにもっと苦難を共に乗り越えようとする必要がある。」

―――

ちなみにこれまでのプレシーズンでの戦い、気の早い人からは「Francesco Guidolinみたいだ」などと評されているらしい。フォーメーションは同じだが…はっきり言って結果は最高ではなかった。それにホームで7失点完封負けなど喫したらこの人の場合解任される前に辞任するでしょうね。

あまり多くなかったテクニカルなコメントで目に止まったのは「何人か明確に戦力外という位置づけの選手がいる」 「試してきた4-2-3-1では中盤にプレイメークはあまり求めていない」 の2点。構想外はおそらくセンターバックのSalvatore Aronicaか。他は状況次第でまだまだ変わり得る。

中盤に展開力を求めないというポリシーは我が軍の凋落が始まった11-12シーズンの最初の監督、Stefano Pioliのものと同じであることは不安をかきたてる。ただしあの年は開幕直前で監督を替えた上に3バックのPioliから4-4-2信者のDevis Mangiaに変更したものだからそれまでの編成が一瞬で台無しになった事による低迷だが…。キックオフは現地時間20時45分です。

■Cremonese戦 招集メンバー

GK: Fulignati, Sorrentino, Ujkani
DF: Andelkovic, Daprela, Goldaniga, Milanovic, Pisano, Struna, Terzi
MF: Bacinovic, Bolzoni, Di Gennaro, Embalo, Lores, Ngoyi, Sanseverino, Stevanovic, Troianiello, Vazquez
FW: Dybala, Hernandez, Lafferty, Malele